最近の事件について
2022.12.09
他県の保育園で痛ましい事件が起こりました。
子どもを守る立場の保育者が虐待を行ったということが信じられません。
かすみ幼稚園は、基本的に子どもに「駄目」と言うことはありません。
子どもを委縮させるようなことになったら、育つかもしれない可能性を摘んでしまうことになるからです。
「自分で考えて自分で答えを出す」それを促すのが、当園の教育だと考えています。
これが「生きる力を育てる」子育てです。今後の人生に当たっても大切になる要素だと思われます。
例えば時計作りの時など、子どもが無茶とも思えるアイデアを出してくることがあります。先生はそれを否定せず「じゃあこれを作るにはどんな材料が必要かな」などと一緒に考えていきます。
二つ目の例として、おゆうぎ会で「お姫様がやりたい」と言う子がいたとします。「忍者がやりたい」と言う子もいるでしょう。このとき子ども達の希望を却下せず「お姫様と忍者が出てくるどんな話があるかな」と、一緒に考えていきます。
もちろん、危険な事をしている子どもがいたら、はっきりと注意をしなくてはなりません。
体罰などを行うのは「楽をしている」と、考えられます。
子どものやりたい気持ちをくみ取り、よくコミュニケーションをとろうとするならば、そんな発想にはなりません。
子どもを思うように動かそうとする考え方が、根底にあるような気がします。
子どもは機械ではありません。また、規格品でもありません。思うように動かそうとして行きついた先が、今回の事件だと思わざるを得ません。
虐待など、当園では考えることもできません。どうか安心してお子さんをお預けください。
理事長 根本 恒